旧車の場合、純正のオーディオ機器はAMラジオが標準。少しグレードが高くてもAM-FMラジオ、オプション装備でカセットオーディオが付いていることもありますが8トラックだったりします。車で聞くラジオも楽しいものですが、ラジオでかからない曲を聴きたい時もあります。

とはいえ、今どきの社外品のカーオーディオはイルミネーションもデザインもギラギラしていて派手なものが中心。旧車の室内にしっくりくるものはなかなかありません。しかも、サイズも合いませんから、単純に差し替えるというわけにもいきません。せっかく調和のとれたダッシュボードに大穴をこじあけて、今時のオーディオを押し込むのもしのびなく、このような事情から、グローブボックスの中に隠すようにオーディオを装着している人も結構います。

それに、そもそもCDオーディオの時代でもなくなってきています。最近はiPOD+トランスミッタが普及してきたので、これを活用する人も増えてきます。が、旧車の場合は受信するためのFMラジオが付いていなかったり、ついていてもモノラルだったり、受信性能の問題などから、音質の大幅ダウンやノイズの混入を余儀なくされます。

で、どうしようか考えたのですが、別に無線(FMトランスミッタ)にこだわる必要はないことにふと気が付きました。有線で接続すればFMラジオの性能に依存することもありません。特にiPOD NANOにはDOCKコネクタと呼ばれるライン出力端子があるので、ここから接続すれば音質の劣化は最小限にとどめることができます。また、DOCKコネクタには12V電源の充電のための端子も用意されているので車から電源を供給することが可能です。これを使えばiPOD自身のバッテリの寿命には依存せずに楽しむことが可能になります。他にもDOCKコネクタには30の端子があり、それぞれ異なる機能を担っています。一定の抵抗を介して電源の車のイグニッション・アクセサリ電源のオンオフとiPODのオンオフを連動させることもできます。

但し、ライン出力なので、ボリューム調整とアンプによる増幅が必要になることと、DOCKコネクタ専用の端子が必要になります。

DOCKコネクタ、可変抵抗、抵抗、配線用のコードを秋葉原などの電子部品商で調達。アンプは通常の車用のものを用意。

DOCKコネクタは以下のサイトでも販売しているようです。

http://www.ipodlinux.org/dock_connector

 

 

 

 

 

 

 

端子には便宜的に左図の順序で番号がついていて、それぞれの端子の機能は以下の通り。

Pin# Function
1 GND
2 GND
10 Accessory Index
11 DC 12V Power
12 DC 12V Power
27 Line Out - Left
28 Line Out - Right
29 Line Out - Common GND

 

カバーをはずし、端子の配線側の図。僅か3センチ弱の幅に30の端子がひしめいているので、使わない端子は引っこ抜く。

 Pin#10を使ってイグニッションのオンオフとiPODのオンオフを連動させる場合にはPIN#10の端子に1MΩの抵抗をかませる。

端子と端子の間が狭いので絶縁のために収縮チューブで被服。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボリューム コントロールのためにLINE出力の回路には可変抵抗をかませる。左右ステレオのため、2連の抵抗を使用。別々にボリューム調整したい場合には2つ使えばいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンプに接続してみてテスト。

 

 

 

 

 

オプションのエアコン用と思われるメクラ蓋があったのでそこにボリュームツマミをセット。左のヒータファンのコントロールスイッチと同じ形状のため、全く違和感なくきまった。アンプはシート下のスペースにセット、スピーカ、電源などの配線を処理して完了。

 

(終わり)